豊饒の海 2011 10 23

 日本人は、海洋民族なので、
海を「豊饒の海」というイメージで考えているでしょう。
 一方、中国では、歴史的に、
海は暗黒のものと考え、海禁政策を取った時代があるのです。
 現代においても、似たようなことがあります。
それは、宇宙が暗黒物質で満たされているという考え方です。
このような中世を思わせる考え方では、
誰もが宇宙へ進出する意欲が減少してしまうでしょう。
 これは、現代版の「海禁政策」と言えるでしょう。
宇宙開発を遅らせる要因になっていると思います。
宇宙に対して暗黒物質という発想が誤りです。
 宇宙は、豊饒の海であり、エネルギーであふれている。
こう考えれば、多くの人に宇宙開発の意欲がわいてくるでしょう。
 2003年か2004年頃だったと思いますが、
なかなか宇宙開発が進まないので、私は、こう書きました。
宇宙には、名誉と富がある。
今は、名誉の部分が大きいけれど、やがて富の部分が大きくなると。
それから、宇宙開発は、もはや国営の時代ではない。
民間企業の時代であると。
 続々と、先駆者が現れることを祈ります。
宇宙は、豊饒の海。
そしてエネルギーであふれている。

学問のすすめ 2011 10 10
 人生の秋において思うことは、
「もっと勉強しておけばよかった」ということです。
好き嫌いなく、あらゆる分野に精通している必要があったと思います。
もう失われた時間は取り戻すことができない。
 今でも、時々、少年の頃を思い出します。
あれは、今から数十年前、かなり遠い記憶です。
今だからこそ理解できますが、
インターネットの技術を教わったのは、40年近く前だったと思います。
 しかし、少年の私には理解できなかったのです。
しかも、あの時代の通信技術は、電話と電報だけでした。
FAXはあったかもしれませんが、庶民は見ることはできませんでした。
 あの頃の私には、それが漁業で使う投網のイメージ以上の理解はできなかったのです。
「投網のようなものが、どうして通信技術と関係するのか」と思ったことでしょう。
 どんなに高度なインスピレーションでも、
受け手である本人の能力の限界を超えることはできません。
そして、蓄積された知識も、本人に能力がなければ、
それを取り出して使うことはできません。
 禅の言葉に、「そっ啄同時」(そったくどうじ)という言葉があります。
(漢字は、へんが「口」で、つくりが「卒」となります)
卵の殻を雛が内側からつつくことを「そつ」と言います。
同時に、親鳥が外側から殻をつつく「啄」よって、
卵の殻が破れて、中から雛が出てくるのです。
 未来には希望があります。
やがて、若者の中からインスピレーションと学問を同時に習得した天才たちが、
次々と現れてくるイメージがあります。
その時、私は老兵となって消えていくでしょう。

カーテン 2011 5 3
 たまには、話題を変えて、発想の転換をしましょう。
私たちが住んでいる「次元」は、3次元プラス1次元で4次元です。
縦・横・高さの3次元と、時間の1次元です。
時間は、直線の1次元の存在です。
 ただ、このように書いてもわかりにくいと思いますので、
たとえ話をすれば、私たちが住んでいる次元空間は、
カーテンのようなものです。
 つまり、カーテンレールが、時間という次元で、
そのカーテンレールにぶら下がっているカーテンが空間という次元です。


































































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